久々にレビュー。いや、ちょくちょく漫画やラノベは買ってはいるんですがね、「コレ」というのが今ひとつ無くて。
新ソード・ワールドRPGリプレイ集Waltz (4)
由緒正しい、長い歴史を持つソードワールドリプレイの最新刊。折角なので、ここでどんなシリーズが出てたか軽くおさらい。ホントは自分の本HP上で記事にするつもりだったんだけど、あまりに長くなりそうなので、タイトルだけ振って放置してるのは見ない事に。
興味の無い人は以下、次の赤文字までスルー推奨。
第1部(スチャラカ冒険隊)・第2部。SW黎明期(文庫版+追加上級ルール2冊。完全版どころかそのルールも無かった)、GM山本さんで、舞台は西部諸国。
第1部はSWリプレイの地位を確固たるものにする人気だったが、3巻9話で完結。山本さん曰く「マンネリになって人気が落ちる前に止めた」との事。結果、第2部が微妙に外れ、という切ない事態。あとGMの特徴として、全体的に異常にエロい。
第3部(バブリーアドベンチャラーズ)・風雲ミラルゴ編(第4部)・アンマント財宝編(第5部)。SW文庫版~完全版の過渡期。GM清松さん。
ある意味、ベータ版のテストプレイ。そのカオスっぷりとパワープレイっぷりで、第3部は別ベクトルの人気を生んだ。が、4~5部は微妙だった。特に4部の話題に上がらなさっぷりは異常。
第3部までは、魔剣のプラス分クリティカル値が下がるというぶっ壊れた性能だった(逆に言えばそれくらい魔法の品が貴重だった)。あと魔晶石含め、魔法の増強ルールがいぢられたり。
この後、しばらく空白期間。SNEもGURPSの方に力入れて、いい加減SWリプレイ自体が忘れ去られそうな時。密かにSNEホームページ上に救いの女神が降臨していた。
新リプレイ(へっぽこーず)。完全版とQ&Aによって「こなれて」きたルールによる「新文庫版」販促、GM秋田さん。
今までで一番冊数が出ている、そして人気も一番であろうリプレイ。最初見たものには「初の筋力24」イリーナがインパクトに残り、それ以降にはみやびさんの見事なマスタリングとシナリオに見惚れる。一気にSW人気を引っ張る事に成功した。が、最近の小説とか漫画とかガイドブックとかドラマCDとか、かつて山本さんが危惧した「マンネリ化」が見事に進んでいて悲しい。
あと、あのマスタリングで「初心者」宣言はやっぱり詐欺だと思うんだ。普通の人は最初っからあんな綺麗なマスタリングは出来ないから、騙されるな。
NEXTシリーズ(ぺらぺらーず)。へっぽこーず人気にあやかって出た「初心者マスター」第2弾。GM藤澤さん。
こっちはホントに初心者な上に、その初心者GMいじめとしか思えない、偏りまくったパーティ構成が話題を呼んだ。結局死人が出なかったのは、逆にGMが初心者だったからだと思うが如何か(初心者マスターは、怖くってなかなかPCキルできないもんです)。
あと初心者GMの犯しやすいミスの実例として、ルール上のツッコミを清松さんが行っていたのが特徴。ただしこのツッコミ、非常にうざい。
ここまでが完結したもの。以下は続いているやつ。
xSシリーズ。シナリオとリプレイの同時掲載という実験的代物。GMは再び清松さん。
正直、無名のリプレイ本ならまだしも、有名なシリーズでシナリオ同時掲載しても、目に触れる機会が多すぎて使用できない気がする。おまけに、リプレイ自体はかなりアドリブかましてるので参考にならない。
が、2巻からソードワールドのグリッドマップ戦闘である「VEコンバット」を導入。ストーリーも方向性がまとまりつつあり、今後に期待。
Waltzシリーズ。「VEコンバット」からグリッドマップの概念を取り除いて、前衛・後衛の概念のみにした「SEコンバット」導入。GM篠谷さん、舞台は初代以来の西部諸国。
少女漫画チックな世界観は、第3部以降続いていた、シナリオ←→ゲーム軸における、ゲーム寄りになっていたプレイスタイルに、胃もたれを起こしていた読者にとっては清涼剤といえよう。ストーリー寄りにするという意味においても、懐かしき西部諸国の香りがする。
でも、そういう方向で考えると、SEコンバットはやっぱり複雑で、ストーリー寄りのマスター向けではないと思う。
その他、単発シナリオのリプレイ集が2冊ほど、あと黒歴史だがデュダシリーズなんてのもあったな。ちなみに公式はこちら。興味のある人は発行日を調べて、懐かしさのあまり悶絶するも良かろう。
以上、おさらい終了。
予想通り長くて、うんざりした。なるほど、俺もコンテンツだけ立ち上げて放置するよなぁ(苦笑)。
さて、で、今回買ったのは、最後に紹介したWaltzシリーズの4巻。ちなみに過去のレビュー日記はこちらとこちらです。
今回はとある事件が起こり、PC間の人間関係が微妙に変化する、ある意味動きのある内容。やっぱりストーリー重視はいいなぁ。やりすぎは危険だが。
…つーか、西部諸国でプレイする以上、どうしてもドレックノールは避けられない運命なのでつね。ああなんてかわいそうなんだ(棒読み)。
そして今回、ついに死人が! …なんかきっちり、1キャンペーン1キルの方向性ですが、今回ちょっと違うのは、ダイス目が空気を読んでPC殺した事で。言い方を変えると、死亡フラグが実現した。
今までのSWリプレイにおけるPCキルというと、如何にも冒険には危険が付き物的死亡(第2部)とか、どう見てもマスタリングの失敗(第3~5部)とか、ストーリーの流れを読まない連続クリティカル/ピンゾロ(へっぽこ)とかだったんで、ちょっと新鮮。
…でも、ストーリー重視のプレイであるにも拘らず、さっそく生き返らせる話になってる当り、時代の流れを感じずにはいられない。昔は、死んだPCは生き返るのは当たり前じゃなかったのであるよ。事実、第2部で死んだ2人は、二度と帰ってこなかったし。ぶっちゃけ、SWの発展史に限定して言うなら、清松さんとグイズノーが悪い(笑)。
D&Dだって、AD&D時代はリザレクションチェックが必要だったりしたしねえ。今はたったの5000gpで生き返りやがる。思えば命も安くなったなぁ。
まあなにはともあれ、個人的にはこのシリーズ、一押しだったりするのです。ただ、SEコンバットだけは勘弁な。
しかし、実は本当の注目点はそこではなく、あとがきに『ソードワールド2.0』のアナウンスがあった事!! ついにバージョンアップの波が、SWにもきたか。
ちなみに公式Blogがこちら。軽く目を通してみたんだけど…なんかD&D3E化してないかこれ? 私はSWの最大の利点って今や、システムの軽さだと思っているので、この発展の方向性はちょっと不安である。あと、既存のアレクラストの世界観との整合性はどうするんだろう? まあ、今後注目である。
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